響宴を終えて




21世紀の吹奏楽「第22回 響宴」無事終演しました。

ご来場の皆様、響宴実行員会の皆様、関係者の皆様、

そして、『祝祭序曲「光、高鳴り」』を演奏していただきました、福本信太郎先生と東海大学吹奏楽研究会の皆様、

本当にありがとうございました。


今や吹奏楽界でなくてはならない演奏会と言っても過言ではないこの「響宴」。

私は、第10回、16回、20回、そして今回が4回目の入選です。

10回や20回もキリが良いですが、今回はよく考えると、「平成最後」の響宴でした。

その平成最後の響宴を最後に、これまで響宴を先頭で牽引してこられた小澤俊朗先生がご勇退されるとのことでした。そして同じく第1回から響宴を支えてこられた事務局の雲井さんも今回でご勇退とのこと。本当にお世話になりました。ありがとうございました。このようなお一人お一人の吹奏楽文化を向上させる思いが集まって、響宴はここまで大きくなったのだと思います。 私は、昨今の日本のコンクール偏重の吹奏楽業界に違和感を覚え長く吹奏楽から離れていた時期がありました。その時期に入選した第10回や16回の時などは、生意気な意見もぶつけた記憶もあります。その時は外から石を投げていた感覚でしたが、中から見つめて実際に動かしていくのは如何に難しく大変なことか、頭が下がる思いです。 小澤代表は”最後”のスピーチとして、「21世紀の吹奏楽」設立趣意書について言及されました。掲げた目標が3つあり2番目の「新しい吹奏楽のレパートリーの創出」、3番目の「作曲者、演奏者、出版界の相互協力」については達成されたと。1番目の「吹奏楽のアイデンティティーについて考えを深め広く音楽界にアピールする」、この1番大事な1番目が未だ未達成だということをおっしゃっており、それは私も同感するところで、訴えてきたところでもあります。皆さん問題意識はお持ちです。それぞれの立場の方がそれぞれのタレントやアイデアを持ち寄って少しずつ変えていければと思いますし、微力ながら私も引き続きその一翼を担えればと、勝手ながらに思っております。


それにしても、どの先生方の作品も大変素晴らしく、どのバンドの演奏も圧巻でした。(ごめんなさい、全く関係ないですが、同日のR-1グランプリもどの芸人さんも素晴らしく面白かったです。感動。) 前々回の時は、京都でのプロデュースを担当していた東アジア文化都市2017京都オープニング公演(こちらのタイトルも「The 饗宴」!)と日程が重なり、東京の「響宴」には参加できませんでしたので、交流も含め、久しぶりにちゃんと参加させていただき、とても有意義で幸せな時間でした。 会場の文京シビックホールは思い入れの強いホールで、2003年、アジア作曲家連盟の「アジア音楽祭2003 in 東京」で拙作『Symphonic GAME』が入選し、東京佼成ウィンドオーケストラ(指揮:D.ボストック)に演奏された時のホールです。初めて東京で演奏され、初めて国際舞台で演奏され、初めてプロの楽団と指揮者に演奏されたのもこの時です。 この時、東京(ギリ埼玉らしいですが)に住んでいる親戚も演奏会に呼びました。その当時中学生だったいとこがいるのですが、彼女はなんと、その後私と同じように高校の吹奏楽部でクラリネットを始め、私と同じように音楽大学に進学し作曲を専攻したのです。そして、彼女も今回、「響宴」に参加しました。彼女は卒業後、舞台関係の仕事につき、現在は文京シビックホールの舞台スタッフとして働いております。16年前国際舞台デビューの私と中学生だったいとこが、時を経て再び文京シビックで「共演」することになったことも、個人的にはとても感慨深いものがあります。 時間は流れており、音楽も流れており、生命も流れています。



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