ウェブサイト、ブログをご覧の皆様、ありがとうございます。 韓国が今PM2.5で大変なことになってるみたいですね...。 朝鮮半島の南に浮かぶ済州島は、私の母方の故郷です。
済州には美しい民謡がたくさんあります。
これまでも、済州国際管楽祭という、済州で毎年8月に開催されている吹奏楽の国際フェスティバルの委嘱で、済州民謡を素材にした作品を発表して参りました。
『済州民謡によるラプソディー』(2009/韓国社会人バンドコンテスト課題曲/ティーダ出版) 『ヒナゲシの涙〜済州民謡「龍泉剣」によるファンタジー』(2012/U13バンドコンテスト課題曲/ブレーン) 『祝祭のポンジガ』(2015/済州国際管楽祭20周年記念委嘱作品/ブレーン) 、等がそうです。 また、昨年は、「済州4.3事件」から70周年ということで、市民バンド漢拏ウィンドアンサンブルの委嘱で『鎮魂曲』(2018/未出版)を発表、この中で済州の古い子守唄を引用しています。
済州民謡の資料は、フェスティバルの組織委員会や、漢拏ウィンドの音楽監督・金升澤先生(永年の日韓音楽交流のご実績を称えられ、日本でも外務大臣表彰を受賞されております)にご提供いただき、助けていただいております。
今年に入り、済州学研究センターというところから、新しく(そして分厚い)済州民謡の資料を頂戴致しました。済州学研究センターの皆様ありがとうございます。2018年11月に発刊の資料ですから、本当に最新の資料です。採譜も非常に丁寧に書かれています。これを基にまた新しく済州民謡を素材にした創作を進めていけそうです。 ちなみに、済州民謡ではないですが、韓国朝鮮民謡として有名な「アリラン」(『アリラン・ファンタジー』/ティーダ出版)や「トラジ」(『トラジック・トラジ』/ロケットミュージック)、「クンバンタリョン」(未出版)や「セヤセヤ」(未出版)などを素材にした作品もございます。私の大好きな台湾で、最も有名な民謡「丟丟銅仔」の吹奏楽作品(『丟丟銅仔狂想曲』/Canon)もあります。 このように、ひいては東アジアの民謡へも再創造の手をより広げていきたいと考えております。 勿論、こどものうたで研究している日本のわらべうたや童謡、民謡なども。 そして、このブログでもウェールズの民謡分析を載せたように、世界中の民謡、童謡、歌曲、舞踊曲、と広がっていきます。 オリジナルの創作は勿論軸としてありながら、これらの「世界各地で人々が連綿と歌い継いで来た魅力的な音楽」を、現代の人々が触れ合えるように新たな衣を着せて再創造することはライフワークとして続けて参ります。 お読みいただきありがとうございました。
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